【サロンオーナーがズバリ回答】毛穴パックはよくないって本当?の真実

2024年8月12日

汗をたくさんかく夏は、毛穴が開いたり、皮脂や汚れが毛穴に溜まって黒ずみが目立ちがち。

毛穴パックが効きそうだから試したいと思っても、「毛穴パックはよくないよ」という意見も多くて躊躇してしまうことはありませんか。

毛穴パックは、質のよいものを正しく使えば毛穴レスな肌を目指せます。本記事では、毛穴パックを使う上で気を付ける点や選ぶポイントを紹介します。

毛穴パックを使うか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

毛穴パックはよくないって本当?デメリットは?

毛穴にとってよいのか、悪いのか、賛否両論の毛穴パック。

ここでは、毛穴パックをすると肌に良くないといわれる原因を3つ解説します。

毛穴の開きが悪化する

毛穴パックは毛穴周りの皮膚や角質を巻き込んで角栓を剥がすため、毛穴に強い刺激を与えます。その結果、毛穴の開きが悪化し、肌や毛穴のたるみを引き起こす可能性があるといわれています。

肌に負担がかかりにくい優しいパックを選ぶことが大切です。

必要な皮脂まで除去される

毛穴パックを使用すると、角栓と一緒に、肌を守るために必要な皮脂も引き剥がされてしまいます。すると肌が乾燥し、補うために皮脂が過剰に分泌され、かえって毛穴が開いてしまうことも。

汚れを落とすことはもちろん、うるおい残してくれるパックを選ぶ必要がありますね。

毛穴の奥にある角栓は取れにくい

一般的に販売されている毛穴パックは、医療品ではないため効果が緩やかです。そのため、1度使うだけでは毛穴の奥深くにある角栓を完全に取り除くことが難しいとされています。毛穴が気になるからといって、短期間に何度も毛穴パックを使用すると、肌に過度な刺激を与え、毛穴を悪化させてしまったりほかの肌悩みを起こしてしまうことも。

毛穴パックを使う際は、正しい使い方を守り、焦らずじっくり時間をかけてケアしていく意識を持ちましょう。

毛穴パックを使用する際に気をつけること

毛穴パックは、正しく使用すれば、毛穴の目立ちにくい滑らかな肌を目指せるアイテムです。

ここでは、毛穴パックのデメリットを抑え、効果を得るために大切なポイントを3つ紹介します。

使用頻度を守る

毛穴パックを使うときは、使用頻度を必ず守るようにしましょう。

頻繁に使用すると、肌に過度な負担をかけてしまい、かえって毛穴の開きや肌荒れを引き起こす可能性があります。肌は通常1~3か月で生まれ変わっていくので、正しくケアをしていけば、徐々に毛穴が目立ちにくくなっていきます。

根気強く、お手入れを続けていきましょう。

正しい使用方法を守る

毛穴パックの使用時間や使い方を正しく守ることは、とても重要です。

パックを顔にのせたまま長時間放置したり、強く引っ張って剥がすと肌にダメージを与え、毛穴を開かせる原因になります。

商品の説明書に従って正しく使用しましょう。

パック後の保湿をしっかり行う

毛穴パックを使用した後は、毛穴が開いて無防備な状態になっています。

そのままにしておくと、乾燥して皮脂が過剰に分泌し、毛穴が開きっぱなしになってしまうため、化粧水や美容液でしっかりと保湿し、最後にクリームや乳液で潤いを閉じ込めましょう。

毛穴パックを選ぶポイント

毛穴パックでしっかり効果を得るためには、使用するアイテムにもこだわりたいですね。

ここでは、毛穴パックを選ぶポイントを3つお伝えします。

肌にやさしい成分が配合されているか確認する

毛穴パックには様々な成分が含まれています。

例えば、クレイ(泥)や炭は毛穴の汚れを吸着する効果があります。毛穴の黒ずみや角栓に悩んでいる場合は有効でしょう。自然由来の成分なので、肌に優しく負担がかかりにくいのもうれしいですね。

また、保湿成分が含まれているものは、使用後の乾燥を防ぐのに役立ちます。ヒアルロン酸やセラミドなど、高保湿成分が配合された毛穴パックを使いましょう。

とくにセラミドは人の肌にある成分なので、肌にスッとなじんでうるおいを与えてくれるためおすすめです。

肌タイプに合ったものを選ぶ

毛穴パックは、自分の肌タイプに適したものを選びましょう。

肌が乾燥しやすくデリケートな方は、保湿力が高く、刺激が少ない成分が含まれているものを選ぶことをおすすめします。一方、脂性肌の方は、皮脂をしっかりと吸着する成分が含まれているものが適しています。

ただし、肌が乾燥して皮脂が出ている場合は、脱脂力が強い毛穴パックを使うと、余計に乾燥して悪化してしまいます。

そうならないために、肌質の見極めを誤らないようにしましょう。正しく診断をしてもらうために、専門のところへ肌診断を受けに行くことをおすすめします。

使用方法と頻度が自分に合っているか確認する

毛穴パックには、剥がすタイプと洗い流すタイプがあります。

剥がすタイプは液体状のパックを塗って放置し、乾いてからペリペリ剥がすため、爽快感があります。ですが、肌に負担がかかりやすく、パック時間も長めなので手間がかかるのが特徴です。一方、水で洗い流すタイプは剥がすものに比べて肌に優しく、ケア時間も短めで済みます。ですが、効果が穏やかなのでスッキリ感は少なめです。

自分の肌質やライフスタイルに合わせて、使いやすいものを選びましょう。

毛穴悩みを予防するためのお手入れ

毛穴に限った話ではありませんが、肌トラブルは、普段からお手入れをして予防をすることが大事です。

ここでは、毛穴悩みを起こさないために必要なお手入れ方法を3つ紹介します。

洗顔は朝晩2回・クレンジングは夜1回行う

毛穴の開き、つまり、黒ずみを予防するには、毎日のクレンジング・洗顔が欠かせません。

洗顔は、朝晩2回、クレンジングは夜のみ行いましょう。メイクをしていない日も、皮脂は出ているのでクレンジングは毎日行うのが基本です。顔を洗う回数を増やすと、肌が乾燥してしまい毛穴が広がる原因になります。一方、減らすと汚れが取れず角栓ができやすくなります。1日に顔を洗う回数は、必ず守りましょう。

そして、クレンジングと洗顔のやり方も大事です。クレンジングは、適量を乾いた手にとって顔に優しく伸ばし、手のひら全体を使って十分なじませてから洗い流します。長時間クレンジングを行うと、必要な皮脂までとりすぎてしまいますし、汚れたクレンジング剤がずっと顔に乗っているのは衛生的ではありません。1分以内に終わらせるようにしましょう。すすぎの水は、温度が高すぎると肌が乾燥しやすくなり、低すぎると汚れ落ちが悪くなります。32~35℃のぬるま湯を使って洗い流しましょう。

洗顔料は、泡がきめ細かいほど汚れを吸着するので、角が立つくらいしっかりと泡立てることが大切です。泡立てたら、最初にTゾーン(額や鼻)にのせて、残りを両頬にのせて顔全体に伸ばします。そのあと、泡を顔に押し付けて汚れを吸着させます。Tゾーンは皮脂が溜まりやすく角栓ができやすいので、少し指の腹を使ってくるくるとなじませ、そのあと速やかにぬるま湯ですすぎましょう。

すすぎは、30回以上行うとすすぎ残しを防げますし、肌がうるおいふっくらとして毛穴が目立ちにくくなります。時間をかけて、行っていきましょう。

化粧水・美容液・乳液・クリームで保湿

余分な皮脂分泌による開き毛穴を防ぐために、しっかりと保湿を行うことが大切です。

洗顔を終えたら、速やかに化粧水や美容液で水分を補い、油分を含む乳液とクリームを重ねて蒸発を防ぎましょう。乳液まででお手入れを終える方が多いのですが、乳液は、主に化粧水とクリームを乳化させるために使うものであり、1日中肌を保湿できるほど油分の量は十分ではありません。

油分が多く、しっかりうるおいをラッピングしてくれるクリームまでつけましょう。小豆粒大ほど少量でいいので、乳液の後に顔全体に伸ばします。伸ばした後は、両手の平で顔を包み込みしばらく置いておくと、体温で肌に浸透していき保湿効果をしっかりと実感できますよ。

紫外線・可視光線・近赤外線などの光対策

紫外線は、肌にダメージを与えて乾燥させ、毛穴の開きや黒ずみなどの原因となります。

最近は、太陽光からブルーライトなどの可視光線や近赤外線も降り注いでおり、肌の奥深くまで侵入し、たるみなどのエイジングを加速することもわかってきました。顔がたるむと、毛穴が重力で下方向に開いて目立つようになるので、十分な対策が必要です。

紫外線カット力が国内最大値であることを示すSPF50+ PA++++と表示された日焼け止めを毎日使用することはもちろん、外出時には帽子やサングラスを着用して体内に紫外線を取り込まないように気をつけましょう。

毛穴パックは質が良いものを正しく使う事が大切

毛穴パックは、良質なものを頻度や使い方を守って正しく使えば、なめらかな美しい肌になれるアイテムです。

パックのように汚れを落とす作業は、基本的に肌に負担がかかるので、保湿ケアよりも化粧品の質や使い方には注意を払って使わなければならないことを覚えておきましょう。

毛穴パックをこれから使いたいと思われている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

「自分の肌質が分からない」
「数あるパックの中から自分選ぶのは大変」
「自分の使い方が合っているのか不安」

お手入れするにあたり、日々上述のようなお悩みや不安を抱えていらっしゃる方は、ぜひ当サロンにお越しください。肌質のチェック、お肌のしくみ、お手入れの仕方など総合的にアドバイスさせていただきます。

遠方にお住いの方はこちらをご利用ください。

スキンカウンセリング担当/山本夕貴 プロフィール

1989年、愛知県名古屋市生まれ。
OL時代、以前から美容に興味があった自然派化粧品販売をサイドワークとして始める。

当時、肌の赤みとニキビに中学生の頃から気になっていたが、肌のしくみや美容学を学ぶうちに正しいスキンケア方法が身につき、肌の調子が安定した。

自分の経験をもとに、肌悩みによって自信を無くした女性に、スキンカウンセリング、正しいホームケアのアドバイス、美しく前向きになるサポートをスタートしたのち、OLから転身を図り独立し、2020年に常滑市内で自宅サロン を設⽴。

現在は、10代~60代の女性を対象にした美容カウンセリング、スキンケアの提案、フェイシャルトリートメント、メイク等美容レッスン、カラー判定を提供。きめ細やかなサポートには定評があり、これまで、700人以上のお客様をサポート。

<資格・経歴一覧>
特級コスメコンシェルジュ
JMA日本メイクアップ技術検定1級
骨格診断アドバイザー検定1級
カウンセリングアドバイザー研修修了
スキンケアアドバイザー研修修了
メイクアップアドバイザー研修修了
カラーアドバイザー研修修了