化粧水がひりつく原因のひとつはエタノール!スキンケアと生活習慣で対策を
化粧水は、肌にうるおいを与えて調子を整えてくれるスキンケア化粧品です。
化粧水は、毎日継続して使用することで、肌に水分が蓄えられキメの細かい美しい肌に変化していきます。
一方で、化粧水をつけると肌にひりつきを感じて使い続けられず困っているかたもいます。
化粧水がひりつく原因の1つにエタノールがあります。エタノールひりつく理由として、「バリア機能の低下」「菲薄化」「ホルモンバランスの変化」の3つが挙げられます。
化粧水がひりつく原因について知り、対処することは、安心して化粧水を使うために重要です。
ここでは、化粧水がひりつく原因について説明します。
化粧水について
化粧水は、肌を健やかに保つスキンケア化粧品の1つです。
ここでは「化粧水の効果」と「化粧水で肌がひりつく原因」について説明します。
化粧水の効果
化粧水には、肌にうるおいを与えて乾燥を防ぎ、肌の調子を整える効果があります。
なかには、美容成分が配合された化粧水もあり、美白、皮脂コントロール、エイジングケアなどの効果をもつものもあります。
肌は常に外気に触れているため、水分蒸発が起こり乾燥して調子が崩れやすい部位です。そのため、水分補給をして肌の調子を整える化粧水は、健やかな肌を保つために重要な役割を果たしているといえるでしょう。
化粧水で肌がひりつく原因はエタノール
化粧水にはエタノールがよく配合されており、化粧水の効果を高める重要な働きを担っています。
しかし、エタノールの濃度が高いと肌に負担がかかるため、刺激を感じてひりつきを感じるかたもいます。
エタノールは、防腐効果、殺菌効果、肌を引き締める効果、皮脂を落とす効果、化粧品の浸透を高める効果などをもつ優秀な成分です。 また、現在化粧水に配合されているエタノールは、皮膚刺激性やアレルギー性はほとんどなく安全性が高いものが使われています。
したがって、エタノール配合の化粧水はとくに肌に悪いものではなく、むしろ肌を整える効果が高く有効です。
とはいえ、エタノールでひりつきを感じていては毎日のスキンケアが苦痛となるため、ひりつきを感じない肌をつくることが大切です。
エタノール配合の化粧水で肌がひりつく理由
エタノール配合の化粧水で肌がひりつく理由には、「バリア機能の低下」「菲薄化」「ホルモンバランスの変化」の3つが考えられます。
ここでは、それぞれについて詳しく説明します。
肌のバリア機能が低下している
肌には汗と脂を出して皮脂膜をつくり、紫外線や摩擦などの外的刺激から肌を守るバリア機能があります。
しかし、バリア機能が低下すると、外的刺激から肌を守れなくなります。そのため、わずかな刺激にも反応しやすくなり、化粧水のエタノールでさえもひりつきを感じるようになります。
バリア機能を低下させる原因として考えられることは次のとおりです。
・生活習慣の乱れ
バランスの悪い食生活や睡眠不足は身体の回復を妨げ、肌のターンオーバーを乱しバリア機能を低下させます。規則正しい生活を心がけて、身体の内側からも肌を整えるようにしましょう。
・紫外線
紫外線を浴びる肌内部の水分が蒸発して乾燥し、バリア機能が低下します。
紫外線から肌を守るためには、日ごろから日焼け止めなどを使用するなど紫外線対策が必要です。
また、うるおいのある肌は乾燥した肌よりもバリア機能が高く紫外線のダメージを受けにくい特徴があります。したがって、保湿効果の高い化粧品を使用したスキンケアで日に焼けにくい肌をつくるようにすることも大切です。
・花粉やほこりなどの汚れ
肌は、花粉やほこりなどの汚れが原因でアレルギー反応が起こるとバリア機能が低下します。バリア機能を低下させないために、クレンジングや洗顔を十分に行い、原因となる物質取り除きましょう。
また、肌に化粧水、乳液、クリームで膜をつくって保護し、状態をつくることも大切です。
・誤ったスキンケア
ゴシゴシと顔をこするように行うクレンジングや洗顔、高温のお湯で行うすすぎ、化粧品の量が不十分であるなど誤ったスキンケアは、肌にダメージを与えてバリア機能を低下させる原因となります。
化粧品は適量を使用し、正しいスキンケアを行うようにしましょう。
肌の菲薄化(ひはくか)
肌の菲薄化が起こると、外的刺激から肌を十分に守れず化粧水のエタノールにも敏感に反応しやすくなります。
肌の菲薄化とは、加齢により肌表面の角質層が薄くなる現象を指します。
年齢を重ねると、コラーゲンやエラスチンなどが減少します。すると、肌細胞をつくる力が衰え、角質層の細胞が減って薄くなるのです。
また、最近では20代の若い世代でも肌の菲薄化がみられるようになっています。原因としては、乾燥や誤ったスキンケアの方法による摩擦、皮膚かぶれ治療の際に使用するステロイド剤の長期使用などが挙げられます。
このように、肌の菲薄化は年齢問わず起こりうるトラブルのため、どの世代においても十分な対策が必要といえるでしょう。
ホルモンバランスの変化
女性の身体は、ホルモンバランスが崩れると、肌の水分と油分のバランスが崩れてバリア機能が低下し、エタノールに敏感に反応するようになります。また、ニキビや肌荒れなども肌トラブルも起こりやすくなります。
とくに、生理前、妊娠・出産、更年期などは、ホルモン状態が大きく変化しバランスが崩れやすくなります。
さらにホルモンバランスが崩れると、血流やリンパの流れが悪くなり代謝が落ちて肌の生まれ変わりの速度が遅くなります。すると、肌トラブルの回復が遅れ、改善までに時間がかかるようになります。
ホルモンバランスが崩れやすい時期は、刺激の少ない化粧水を使用しできる限り肌に負担がかからないように工夫しましょう。
また、生活習慣を正し、身体を整えることも大切です。
エタノール配合の化粧水で肌がひりつく時の対応について
エタノールが肌にひりつく時は、直ちに対処が必要です。
ここでは、対処法を3つ説明します。
1.エタノール配合の化粧水の使用を一時中止する
エタノール配合の化粧水によってひりつきを感じたときは、すぐに水で洗い流し十分に落としましょう。ひりついたまま放置すると、化粧水が肌の奥まで浸透し炎症を起こす場合があります。
そして、エタノールが無添加の化粧水に切り替えてしばらくお手入れをしましょう。エタノールの配合の有無については、パッケージの成分表やメーカーのホームページで確認できます。
また、エタノールに敏感に反応した肌は、香料や防腐剤なども刺激となる場合があるため、できる限り配合されている成分が少ないシンプルな化粧水を選ぶことをおすすめします。
万一、ひりつきが収まらず赤みや炎症がひどくなる場合は、専門医に相談し指示を仰ぎましょう。
2.スキンケアを見直す
誤ったスキンケアは、肌に負担をかけて傷つけひりつきを起こす原因となります。具体的に肌に負担をかけるスキンケアには、次のことが挙げられます。
・オイルタイプのクレンジングを使用している。
・ゴシゴシと力強くクレンジングや洗顔を行っている。
・化粧水の後に乳液やクリームで保護をしない。
・日焼け止めを使用していない。
・化粧品を適量使っていない。
オイルタイプのクレンジングは洗浄力が高い反面、脱脂力が強く乾燥を起こしバリア機能を低下させます。強い力で行うクレンジングや洗顔、また1回に使用する化粧水の量が少ないと摩擦を起こして肌を痛めます。
クレンジングは、洗浄力と保湿力のバランスがよいクリームタイプを使い、手の圧に注意して優しく行いましょう。化粧品の使用量は適量を守り、手のひら全体を使って優しく肌になじませて使います。
また、ひりつきを起こしにくい肌をつくるために、乳液やクリーム、日焼け止めを化粧水の後に塗り、肌を外的刺激から保護することも大切です。
これまでのスキンケアを見直して、化粧品の使用方法は正しいか、お手入れの仕方は肌に負担がないかを確認しましょう。
3.生活習慣を見直す
不規則な生活習慣は、肌の回復を妨げひりつきの改善が遅れる原因となります。
肌状態を悪化させる生活習慣の例は次のとおりです。
・脂質と糖質の多い食事
・睡眠不足
・ストレスの蓄積
脂質と糖質の多いバランスの崩れた食生活やストレスの蓄積は、肌の水分と油分のバランスを崩し、バリア機能が低下させてひりつきを起こしやすくします。また、ニキビや吹き出物の原因にもなります。
さらに、睡眠不足が重なると、肌の回復が正常に行われず、肌トラブルの治りが遅くなり悪循環となります。
肌の調子を整え、ひりつきやニキビなどを予防するためには、タンパク質の豊富な食事、適度な運動、十分な睡眠をとるなど規則正しい生活を心がけましょう。
スキンケアと生活習慣でひりつきの感じない肌づくりを!
化粧水は、乾燥しやすい肌にうるおいを与えて調子を整える効果があります。
化粧水によく配合されている成分にエタノールがあります。エタノールは、美容効果が高く安全性が高いといわれている反面、ひりつきなど刺激を感じるかたもなかにはいます。
エタノール配合の化粧水がひりつく原因は「バリア機能の低下」「菲薄化」「ホルモンバランスの変化」の3つが考えられます。
ひりつきを感じたら、一旦エタノール無添加の化粧水に変え、これまでのスキンケアと生活習慣を見直して改めることが必要です。
エタノールがひりつく原因を知り、安心して化粧水を使いましょう。
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